2012年 11月 06日
秋の夕暮れ |
秋の夕暮れの歌(新古今集巻四秋歌上)。
世に「三夕(さんせき)の歌」と呼ばれるらしい
寂しさはその色としもなかりけり
槇立つ山の秋の夕暮 寂蓮法師
心なき身にもあはれは知られけり
鴫立つ沢の秋の夕暮 西行法師
見わたせば花も紅葉もなかりけり
浦の苫屋の秋の夕暮 藤原定家朝臣
そろそろ紅葉が見られるが、
今年の樹木はまだ、色づきがよくない。
葡萄色に丸くなるはずのハナミズキの葉も、
赤紫の色に深みがない。
なによりも、枯れてかさこそとお粗末なのだ。
ナンキンハゼこそ美しいグラデーションを見せてほしいが、
まだこれからとは言うものの、どうも色が濁っている。
もうすこしすれば
桜の葉っぱが鮮やかに色づいてくれるだろう。
赤と黄色になって足許にひろがれば、
こどものように一枚一枚拾って歩こう。
世に「三夕(さんせき)の歌」と呼ばれるらしい
寂しさはその色としもなかりけり
槇立つ山の秋の夕暮 寂蓮法師
心なき身にもあはれは知られけり
鴫立つ沢の秋の夕暮 西行法師
見わたせば花も紅葉もなかりけり
浦の苫屋の秋の夕暮 藤原定家朝臣
そろそろ紅葉が見られるが、
今年の樹木はまだ、色づきがよくない。
葡萄色に丸くなるはずのハナミズキの葉も、
赤紫の色に深みがない。
なによりも、枯れてかさこそとお粗末なのだ。
ナンキンハゼこそ美しいグラデーションを見せてほしいが、
まだこれからとは言うものの、どうも色が濁っている。
もうすこしすれば
桜の葉っぱが鮮やかに色づいてくれるだろう。
赤と黄色になって足許にひろがれば、
こどものように一枚一枚拾って歩こう。
by kumamotoyukioch
| 2012-11-06 16:34
| 文学