2013年 01月 29日
ビブリオ古書堂の福永武彦 |
評判の高い時間帯’月9’のテレビドラマ「ビブリオ古書堂の事件簿」は古書店の物静かな女店主に扮する剛力彩芽さんの不思議なムードと鎌倉の風物の美しいこと、それに光を計算したカメラワークがすばらしい。すっかりファンになって毎週楽しみにしています。
第2話は新潮文庫の小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」をめぐるエピソードでした。太宰治に比べて不遇だった小山清という作家はこのドラマで現代に甦ったのではないでしょうか。紐のしおりがついているのは、そういえば新潮文庫でしたね。小道具に用いられた加田伶太郎著「完全犯罪」が実は古書店で7,800円の値がついている稀覯本(きこうぼん) なのだそうです。ええっ!ボクは福永武彦全集を持っていますが、これじゃだめですか…。実は本格探偵小説を書いた加田伶太郎は福永武彦のペンネームなのですよね。
第3話はヴィノグラードフ・クジミン「論理学入門」という文庫本をめぐるエピソードでした。まあこの本のことはぜんぜん知りませんが、この本を手にするゲストの中村獅童さんはすぐに悪人じゃないと思ってしまいます。お終いのほうで机に積み上げられた箱入りの本に気づきました。ぱっと見て福永武彦「廃市」だと思いました。テレビでは箱がグリーンに見えますが、あれはブルーの箱だったと思います。ボクは同じ箱入りの「海市」を買って持っていましたが新潮社刊「福永武彦全小説」を全巻揃えたときにそれまで持っていた単行本は処分してしまったのでした。今思うと惜しいことをしました。
第2話は新潮文庫の小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」をめぐるエピソードでした。太宰治に比べて不遇だった小山清という作家はこのドラマで現代に甦ったのではないでしょうか。紐のしおりがついているのは、そういえば新潮文庫でしたね。小道具に用いられた加田伶太郎著「完全犯罪」が実は古書店で7,800円の値がついている稀覯本(きこうぼん) なのだそうです。ええっ!ボクは福永武彦全集を持っていますが、これじゃだめですか…。実は本格探偵小説を書いた加田伶太郎は福永武彦のペンネームなのですよね。
第3話はヴィノグラードフ・クジミン「論理学入門」という文庫本をめぐるエピソードでした。まあこの本のことはぜんぜん知りませんが、この本を手にするゲストの中村獅童さんはすぐに悪人じゃないと思ってしまいます。お終いのほうで机に積み上げられた箱入りの本に気づきました。ぱっと見て福永武彦「廃市」だと思いました。テレビでは箱がグリーンに見えますが、あれはブルーの箱だったと思います。ボクは同じ箱入りの「海市」を買って持っていましたが新潮社刊「福永武彦全小説」を全巻揃えたときにそれまで持っていた単行本は処分してしまったのでした。今思うと惜しいことをしました。
by kumamotoyukioch
| 2013-01-29 11:41
| テレビドラマ