2014年 02月 08日
陽のあたる影 ベートーヴェン・ゴースト |
エラリー・クィーン、藤子 不二雄、モンキー・パンチみたいなユニットとして芸名をつけて著作権を登録すればよかった。劇場型の世界で、前に出て踊る役目が実は影で、隠れて姿を見せない役割を担っているのが実像であるなんて、面白いではないか。
「モーツァルトのフィガロの結婚」とか、「プッチーニのトスカ」とか言うが、台本作者のダ・ポンテとか、ジャコーサ&イッリカとかの名前には陽があたらない。戯曲原作を書いたのはボマルシェであったりサルドゥであったりするが影の世界である。「シューベルトの冬の旅」と言うが、ミュラーの詩なくしては成り立たなかった。こうしてあげればきりがないことだ。つまり、みんな共同作業のユニットを組んでいる訳だ。台本も音楽も自分で書いたワーグナーだけは清廉潔白だから偉いとは誰も言わない。山口百恵の「蒼い時」のゴーストライターさんは有名である。自伝にはゴーストさんはつきものである。かといって百恵さんが責められた話は聞かない。
ゴースト・コンポーザーはベートーヴェンを告訴している訳じゃない。納得づくのユニットだったのだ。だから現代のベートーヴェンは本名じゃなく「ベートーヴェン・ゴースト」の芸名を用いるべきであった。陽のあたる影の本名が劇的で個性的なのはわかるけど。さてテレビのコメンテーターのコメントに違和感があったので書いたけど、もうこれきりにしよう。
「モーツァルトのフィガロの結婚」とか、「プッチーニのトスカ」とか言うが、台本作者のダ・ポンテとか、ジャコーサ&イッリカとかの名前には陽があたらない。戯曲原作を書いたのはボマルシェであったりサルドゥであったりするが影の世界である。「シューベルトの冬の旅」と言うが、ミュラーの詩なくしては成り立たなかった。こうしてあげればきりがないことだ。つまり、みんな共同作業のユニットを組んでいる訳だ。台本も音楽も自分で書いたワーグナーだけは清廉潔白だから偉いとは誰も言わない。山口百恵の「蒼い時」のゴーストライターさんは有名である。自伝にはゴーストさんはつきものである。かといって百恵さんが責められた話は聞かない。
ゴースト・コンポーザーはベートーヴェンを告訴している訳じゃない。納得づくのユニットだったのだ。だから現代のベートーヴェンは本名じゃなく「ベートーヴェン・ゴースト」の芸名を用いるべきであった。陽のあたる影の本名が劇的で個性的なのはわかるけど。さてテレビのコメンテーターのコメントに違和感があったので書いたけど、もうこれきりにしよう。
by kumamotoyukioch
| 2014-02-08 08:44
| 音楽