2014年 10月 18日
徒然草 第40段 |
[ 徒然草 第40段 ]
因幡国に、何の入道とかやいふ者の娘、かたちよしと聞きて、人あまた言ひわたりけれども、この娘、ただ栗をのみ食ひて、さらに米の類を食はざりければ、「かかる異様の者、人に見ゆべきにあらず」とて、親、ゆるさざりけり。
(我流訳)いなばの国の、なにがしの入道の娘がとても美しい娘だと聞いて、たくさんの男たちが求婚したけれども、親が許さなかった。この娘、ただ栗ばかり食べて、米や麦などを食べない。もし嫁いでも人並みな暮らしなどできはしない。(というのがその理由だが、誰にも娘をやりたくなかったというのが真相だろうと、ボクは思う。もしかしてかぐや姫ではなかろうか)。
by kumamotoyukioch
| 2014-10-18 10:22
| 文学