2017年 02月 15日
内田光子さん再びグラミー賞 |
「内田光子さん再びグラミー賞」という記事を、2017年2月13日付の読売新聞で見ました。ドイツのソプラノ歌手ドロテア・レシュマンの伴奏をして、シューマン「リーダークライス」ほかを収めた歌曲アルバムが、アメリカ音楽界最高の栄誉とされる第59回グラミー賞の「最優秀クラシック・ソロ・ボーカル・アルバム」に選ばれたそうです。
1972年、ぼくがひとりで、初めての欧州旅行を経験したとき、内田光子さんはロンドンに本拠を定めたばかりでした。そのころのサウスバンクは、バレンボイム、デュ・プレ、ラドゥ・ルプーらのファミリーが人気を誇っていましたが、彼女はまだ楽壇に認められず、彼らを客席で聴くばかりという淋しい時代でした。夕暮れのロンドンの公園のベンチに腰掛けて、ぼくはじっと彼女の話に耳を傾けていたのでした。遠い昔の思い出です
by kumamotoyukioch
| 2017-02-15 19:35
| 音楽