2014年 12月 05日
このページに悲しいニュースは |
「このページに悲しいニュースはありません」。阪神淡路大震災のあとしばらくして、読売新聞にこんなタイトルのページがあったことを、よく覚えています。みんなが頑張ろうと声を掛け合いながらも、壊れてしまった生活や安穏な日々は、なかなか戻って来なかった。自分だけが取り残されているのではないか。新聞の記事からむさぼるように拾い集める世の中の出来事に、自分の生活につながる光明を見出そうとしていたけれど、それが満たされないまま、つい悲観的になり、暗い気持ちに襲われていたことを思い出す。あのころ、この素晴らしいタイトルに勇気づけられた。
来年、震災から20年を迎えるいま、似たような、あるいはそれ以上の不安が暗雲のように頭上に垂れ込めている。いまの世相「このページは悲しいニュースばかりです」と言わざるを得ない。
by kumamotoyukioch
| 2014-12-05 17:39
| 日常